ねぇ、くるみ

猫と犬が好きです

運命の人のこと

その日から、彼を特別な目で見るようになった。あえて、スイーツバイキングのことをみんなには話さなかった。二人だけの秘密にしておきたかった。彼も、私と同じ気持ちだといいと思った。

でも、無慈悲にも研修の終わりが来てしまった。このままでは、これで終わってしまう!私は最後に、何か行動を起こしたかった。……が、結局何もできなかった。私はヘタレだったのだ。大人になるにつれ、いつの間にかヘタレになってしまった。私と彼は、何も話さぬまま別れた。


悲しかった。彼ともう会えないのが耐えられなかった。彼女だったら会えるのに…私は彼女ではないからそんな資格はない。毎日うじうじしていた。職場の先輩に相談して、ラインを送った。すると、二人で食事に行けることになった!私は嬉しかった!まだ、私と二人で会ってくれるんだ!私は、デートのために上から下まで買い揃えた。

当日は、高そうなしゃぶしゃぶのお店に連れて行ってもらった。会計はもう、済ませてあった。私は、悪いなと思った。そこで、たまたまPS4の話になった。私は、自分へのご褒美として、PS4を買ったばかりだった。思いもよらない共通点。会話は一気に盛り上がった。

その後も、歩きながら色々な話をした。お昼だけでなく、その後も付き合ってくれた。すごく緊張したし、高いヒールを履いて疲れたけど、すごく充実していた。私はまた、会いたいと思った。

私からラインを送り、今度は私の家の近くで飲むことになった。私はとびきりのおしゃれをして、かわいい下着を履いて行った。万が一のためにね。

その日も色々な話をして、やっぱりこの人といると楽しいなって思った。別れる時、ものすごく寂しかった。私はこの日、告白するつもりでいたけど、ついに言えなかった。電車が来るまでの20分間、隣で下を向いて座っていた。

私はひどく後悔した。傷つくのが怖くて自分の気持ちを言えなかったのだ。なんというヘタレ。これから私は一生一人なのだ…と友だちに愚痴った。友だちは、後悔するくらいなら、ラインでもいいから今から言いな!と言った。私は言う通りにラインを送った。

翌日、仕事明けの彼から返事が来た。

返事は………OKだった!!!!!

私はお布団の上でジタバタした。今日から、私が、彼の彼女だ!!!!\(^o^)/