ねぇ、くるみ

猫と犬が好きです

生まれてから、それから

今回も、お子が生まれた頃を振り返ってまいりたいと思います。


前回は、私の号泣出産まででしたね。私の出産は極めてスタンダードな、どちらかというと初産にしてはかなりの安産だったのですが、思い返す度、人が生まれるというのは、それぞれ大変で、それぞれドラマがあるんだなぁとつくづく感じます。


かなりの安産、と言っても、私にとっては初めてだし、痛いものは超痛いし、苦しいものは超苦しいんです。だから、陣痛の時間や、分娩方法に拘らず、それぞれの出産が、それぞれの宝物なんじゃないかなぁ、と思ったりするんです。


ほら、RPGで、一番大きな目標を達成する時(例えば、お姫様を救うだとか、世界を救うだとか)、その前には必ずラスボスを倒すでしょ?それまで必死こいてレベル0から経験値貯めていくじゃん(最近はそんな概念のないRPGもあるけどね)。


妊娠〜出産って、それに似てるなぁと思うのね。妊娠が分かってから冒険がスタートするの。知識や経験を重ねてレベルを上げて。最後に陣痛、出産というラスボスを倒して。我が子という宝を手に入れる訳よ。それで、そこまでに達する過程って、人それぞれだと思うのね。じっくり時間をかける人もいれば、必須クエストだけ達成してサクサク進めていく人もいる。でも、最終的にラスボスを倒すのは一緒なのよ。それぞれ物語があるんだ。


説明下手くそだけど、なんかそんな感じがする(笑)。さて、そろそろ自分の話に戻ろう。





前回の補足からさせていただくと、ティートゥリーのアロマオイルは、最初、小さなボトルから直接嗅いでいたの。出産のために用意したものではなく、陣痛が始まって、とりあえず気を紛らすためにバックに入れたものだった。それで、失くしそうだったから、助産師さんが、「安産守りにかけたら?」って言ったんですよ。私は、お守りにそんなことしてバチ当たらんかな?とか思ったんですけど、反論する余裕もないし、言う通りにしました。そしたら、思ったより出ちゃって(笑)、部屋へ入ってくる助産師さんが「なんかすごい匂いがする!!」って言ってました(笑)。




それでは、お子が私のお腹から出たところから。


初めて見た娘は、少し青っぽくて、へその緒がピョロロロ〜ってついてて、かわいかった(笑)。酸素を上手く送れなかったのか、青くなっちゃってて、ごめんねって思った。でも、その後一生懸命初乳を吸ってくれて、私のおっぱいも産前のマッサージの効果か、ちゃんと出てくれて、言葉には表せないような幸せな気持ちになりました。カンガルーケアは、次の人の分娩があるということで、30分のところ15分だけ。家族が入れたのも短い時間で、あっという間に過ぎて行きました。それでも、お股を縫ったりなんだりしていたので、1時間〜2時間はその場にいたのかな??


その後は自分が入院するお部屋へ移りました。なんだかとても寒くて、ガタガタ震えていました。熱が上がっていたみたいで、よくあるらしいです。少し怖かった。


車椅子で部屋へ移動して、その日は赤ちゃんと別室でした。夜だったので、家族もすぐ帰り、気持ちが高ぶっている間に一人っきりになりました。なんだかまだ何が起きたのか上手く整理できてない感じで、興奮して寝られませんでした。友だちなどにラインで報告して、親友には電話しました。


今までの経験から、とにかく睡眠・休養を取らなければ、すぐぶっ倒れる!と思っていたので、なんとか眠るよう横になっていました。でも、次の日から赤ちゃんと同室で、本当に小さく弱々しく見える赤ちゃんが、死んでしまわないかなと心配で心配で、緊張して眠れませんでした。みんなそんなもんかな?


今までの赤ちゃんのイメージって、ムチムチプリプリだったから、生まれてすぐはこんなにか弱く小さく、細いのだと分かりました。うちの子だけ?かもしれないけど。体重は標準だったけどね。初めて沐浴をした時に、こんっなに細いのか…これで生きてるのか…と感動とともにめちゃくちゃ責任を感じました。何が何でも生かさなきゃならない、と。


今でもその気持ちは変わってないけど、赤ちゃんが大きくなったのと、私が慣れてきたのとで、少し余裕を持つことができるようになりました。


ほんの数ヶ月で、私も赤ちゃんも成長したなぁ…。自分を褒めてあげたいです。夫と暮らしたら、いっぱいいっぱい褒めてもらおう。





では、今回はここまで。

また今度。